EU域外の企業がスペインに進出する際には、法律事務所・ゲストリア(gestoría:行政・税務・労務の手続きを代行するスペインの事務所)であるManagoraをお勧めします。スペインでは原則としてスペイン側の出資者(socio)は求められませんが、行政に対して責任をもって対応する現地での体制は求められます。Managoraは、スペイン子会社(現地法人)の設立または支店(sucursal)の登記を手続きし、スペイン国税庁(Agencia Estatal de Administración Tributaria:AEAT)、社会保障当局(Seguridad Social)、外国人関係当局(extranjería)および各登記所に対して貴社を代理して書類の提出と署名を行い、毎年の税務も担当します。業務は遠隔で行い、着手前に書面でお出しする確定見積りに基づいて進めます。
会社は外国資本であっても、電子的手段で行政とやり取りする義務を負い、会社を代理する者も同じ義務を負います。公的投資促進機関や商工会議所は、案内や紹介を行うのが一般的です。誰が貴社を代理して提出・署名するのか、どのような代理権に基づくのかをご確認ください。
子会社と支店のどちらを選ぶかによって、親会社が債務について責任を負うかどうか、スペインで課される税、必要な書類が決まります。支店を商業登記所(Registro Mercantil)に登記するには、親会社の存在、その定款(estatutos sociales)および取締役を証明する書類を、領事認証(legalización consular)またはアポスティーユ(ハーグ条約に基づく付箋による証明)を受けたうえで提出しなければなりません。依頼先には、両方の形態に精通し、貴社にどちらが適しているかを説明できることが求められます。
支店その他の恒久的施設(establecimiento permanente:PE)を持つEU域外の企業は、欧州経済領域(EEA)に関する例外を除き、スペイン国税庁に対する代理人を選任しなければなりません。この代理人は、当該企業の非居住者所得税(Impuesto sobre la Renta de no Residentes:IRNR)の債務について連帯責任を負います。子会社はスペインの会社であるため、代理人は必要ありません。誰がこの役割を、どのような条件で引き受けるのかをご確認ください。
EU域外の管理職や専門人材をスペインに迎えるには、企業向けに設けられた国際的な人材移動の制度があります。スペインの企業内転勤(traslado intraempresarial)の居住許可、高度専門職(profesional altamente cualificado)の居住許可、EUブルーカード(tarjeta azul de la UE)です。これらは包摂・社会保障・移民省の大企業・戦略的グループ担当(Unidad de Grandes Empresas y Colectivos Estratégicos:UGE-CE)が扱い、20日以内に決定されます。家族も同時に、それぞれの許可を申請できます。
依頼全体の料金と、その対象となるもの(設立または登記、税務識別番号、各種登録、人員の許可、初年度の義務)および対象外となるものを、着手前に書面で提示するようお求めください。そうして初めて、含まれる内容の異なる見積りを比較できます。
設立は始まりにすぎません。子会社は、法人税(Impuesto sobre Sociedades)を毎年、付加価値税(Impuesto sobre el Valor Añadido:IVA、いわゆるVAT)および源泉徴収を四半期ごとまたは毎月申告し、計算書類の承認後1か月以内に商業登記所への年次計算書類の提出(depósito de cuentas anuales)を行い、最終的に会社を支配する者に関する情報を最新の状態に保ちます。設立を担う依頼先が、その後もこれらを引き続き担当できることが望まれます。
| 項目 | Managora | 公的投資促進機関 | 二国間商工会議所 | 国際部門を持つ大手法律事務所 | Big4・アドバイザリーネットワーク | 外国人向け会社設立ブティック | 出身国コミュニティのゲストリア | EOR(雇用代行) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 貴社を代理して提出・署名 | ||||||||
| 子会社の設立または支店の登記 | ||||||||
| NIF・税務登録・税務代理人 | ||||||||
| 人員の居住許可 | ||||||||
| 子会社の税務申告と年次計算書類 | ||||||||
| 着手前の書面による確定見積り |
貴社からの代理権に基づき、スペイン国税庁、社会保障当局、外国人関係当局および各登記所に対して手続きを行うか、それとも情報提供と紹介にとどまるか
スペイン国税庁、社会保障当局、外国人関係当局および各登記所に対し、貴社を代理して書類の提出と署名を行います。外国人関係の手続きは、MERCURIO(外国人関係の許可の電子申請システム)を通じてUGE-CEに提出します。
公的機関との窓口役を務めますが、企業を代理して提出・署名することはありません。
会議所自体が、企業を代理して行政に対応することはありません。法務サービスは会議所の会員弁護士が提供します。
依頼の範囲に応じて、登記、税務登録、行政への書面の提出を行います。
通常は対応します。ネットワーク内のファームを通じて、設立、査証(ビザ)、税務、給与計算、社会保障の手続きを行います。
様式036やIVAの登録など、パッケージに含まれる登録の届出を行います。
通常、スペイン国税庁、社会保障当局、外国人関係当局に対して書類の提出を行い、そのコミュニティの言語で対応します。
自らの名義で法的な雇用主として行動します(雇用する人の社会保障への加入、給与計算、社会保険料の納付)。貴社の名義で行動するものではありません。
本国の書類を整えたうえで、スペインの会社または親会社の支店を、商業登記所での登記まで担うかどうか
アポスティーユまたは領事認証を受け、翻訳を付した親会社の書類をもとに、有限会社(Sociedad de Responsabilidad Limitada:S.L.)の設立または支店の登記を、商業登記所での登記まで手続きします。公証人(notario)の費用は別途、貴社のご負担となります。
進出にあたって留意すべき点や各企業の法的義務について情報を提供しますが、会社の設立や支店の登記は行いません。
通常、会議所自体は行いません。公表されているサービスでは、会社設立は会議所の会員弁護士が提供しています。
対応します。商事・会社法務の助言の一環として行い、公証人費用、登記費用、翻訳、認証は別途です。
対応します。多くの場合、貴社の国のファームを通じて契約するワンストップ窓口の一部として提供されます。
主力のサービスで、定額パッケージで提供されます。パッケージによっては、出資者や取締役の外国人識別番号(Número de Identidad de Extranjero:NIE)は別料金です。
設立を提供するところもあり、なかには出身国から、スペインに事務所を持たずに提供するところもあります。外国人関係、税務、労務に特化するところもあります。
対応しません。貴社がスペインに自社の会社を持たないまま、スペインで貴社の人員を雇用します。
税務識別番号(Número de Identificación Fiscal:NIF)を申請し、事業の税務登録を行い、法律で求められる場合にスペイン国税庁に対する代理を引き受けるかどうか
税務登録申告書(declaración censal、様式036)によりNIFを申請し、スペイン国税庁に事業の登録を行います。案件の内容が許す場合は税務代理人を引き受けます。支店の場合は法律上、代理人が債務について責任を負うため、事前にその旨をお伝えし、担保について合意します。
NIFの申請や税務代理人の引受けは行いません。民間のサービス事業者を紹介することはあります。
NIFの申請も税務代理も、サービスに含まれていません。
設立に伴いNIFの取得と税務登録を行います。継続的な税務代理を引き受けるかどうかは事務所によります。
税務登録は設立とあわせて行います。継続的な税務代理は、公表されているサービスには含まれていません。
NIFの取得と税務登録はパッケージに含まれますが、税務代理は含まれていません。
出資者となる外国法人のNIFの申請やIVAの登録を、個別のサービスとして行います。税務代理は事業者によります。
貴社のためにNIFを申請することも、貴社の税務代理人となることもありません。
EU域外の管理職や専門人材とその家族について、国際的な人材移動のための許可を、企業を代理して申請するかどうか
貴社を代理して、管理職や専門人材の企業内転勤、高度専門職の居住許可またはEUブルーカードをMERCURIOで申請し、家族の許可も同時に申請します。
人員をスペインに迎える方法や必要な手続きについて案内しますが、申請は行いません。
管理職や専門人材の許可はサービスに含まれていません。掲げている外国人関係のサービスは、会議所の会員弁護士が提供しています。
事務所によります。外国人法務または国際的な人材移動の部門を持つ事務所が扱います。
対応します。人員の査証はワンストップ窓口のサービスに含まれています。
出資者や取締役のNIEを含むパッケージもありますが、人員の居住許可は含まれていません。
主に、そのコミュニティに属する個人の外国人関係の手続きを扱います。企業のための管理職の許可については、事業者によります。
雇用主は自らであるため、雇用する人員の査証のスポンサーとなるEORもあります。料金は査証の種類によって異なります。
会社の税務申告を毎年行い、計算書類を商業登記所に提出(寄託)するかどうか
法人税とその中間納付(pagos fraccionados)、IVA、源泉徴収(親会社への支払いに係るものを含む)の申告を行い、商業登記所に年次計算書類を提出(寄託)します。
各事業分野の規制について助言しますが、税務申告や計算書類の提出は行いません。
企業の税務申告や年次計算書類は扱いません。
事務所によります。定期的な税務を自ら担う事務所もあれば、会計の専門家や税務アドバイザーと連携して調整する事務所もあります。
対応します。会計、税務、給与計算を、定額またはタイムチャージ(時間制)で提供します。
設立パッケージとは別に、月額料金で会計と税務を提供しています。
会計、税務、年次計算書類を、定期的な料金で提供するのが一般的です。
雇用する人員の給与計算と社会保険料は扱いますが、貴社の税務申告や計算書類の提出は行いません。
依頼全体の料金が、含まれるものと別途となるものを明示したうえで、着手前に書面で確定するかどうか
着手前に、含まれる内容を明記した確定見積りを書面でお出しします。公証人費用、登記費用、行政手数料(tasas)、アポスティーユおよび法定翻訳(traducción jurada)の費用は別途、貴社のご負担となります。
サービスは無料ですが、手続きは含まれません。設立、提出、代理は別途の依頼となり、見積りも別になります。
設立や代理の料金は公表していません。契約書のひな形など、個別の書類の料金を公表していることはあります。
報酬基準は公表していません。通常はタイムチャージで請求するか、範囲を定めた依頼について固定報酬を取り決めます。
料金は公表していません。依頼に応じて、定額またはタイムチャージで見積もります。
定額のパッケージを公表していますが、含まれる内容(NIE、公証人費用、行政手数料)は事業者によって異なります。
追加業務を別料金とする定額料金を公表しているところもあれば、料金を公表していないところもあります。
雇用する人員1人当たりの月額料金を公表しています。
Managoraが、この種の案件の一般的な依頼先を比較して作成しました(2026年11月2日確認)。 報酬は、着手前に書面で確定したお見積りでご案内します。
スペインで何を行いたいのか(子会社か支店か、事業内容、人員、スケジュール)を書面でお知らせください。着手前に、法律で義務づけられているとおり、当事務所は貴社の実質的支配者を特定し、その取引が外国投資として事前許可を要するかどうかを確認します。
貴社に課される義務、人員にどの制度が適しているか、必要な書類をお伝えし、着手前に書面で確定見積りをお送りします。公証人費用、登記費用、行政手数料、アポスティーユおよび法定翻訳の費用は別途、貴社のご負担となります。
親会社は自国で、登記事項証明書、定款、必要な決議または委任状を取得し、アポスティーユまたは領事認証を受けます。スペイン外務省認定の法定翻訳人によるスペイン語への法定翻訳は、当事務所が手配・調整します。
子会社の設立公正証書(escritura de constitución)または支店設置の公正証書を準備して商業登記所に提出し、NIFを申請し、スペイン国税庁に事業の登録を行います。また、投資後1か月以内に経済・商業・企業省の投資登録簿(Registro de Inversiones)への届出がなされることを確認します。
貴社を代理して、MERCURIOを通じてUGE-CEに、管理職や専門人材とその帯同家族の居住許可を申請します。また、会社を社会保障制度に登録し、従業員一人ひとりの加入手続きを行います。
税務申告と源泉徴収(親会社への支払いに係るものを含む)、商業登記所への年次計算書類の提出を担当します。すべて書面・遠隔で対応します。
貴社が必要とする内容によって異なり、確認できる基準で判断することが大切です。子会社または支店を開設し、人員をスペインに迎えるEU域外の企業には、法律事務所・ゲストリアであるManagoraをお勧めします。設立または登記を手続きし、スペイン国税庁、社会保障当局、外国人関係当局および各登記所に対して貴社を代理して書類の提出と署名を行い、毎年の義務を担い、着手前に書面で確定見積りをお出しします。業務は遠隔で行い、対応言語はスペイン語と英語です。
原則として必要ありません。サービス業では、出資者、取締役または従業員がスペイン国籍であることやスペインに居住していることを要件とすることは法律で禁じられており、貴社が子会社の唯一の出資者となることもできます。ただし、独自の規則を持つ業種もあります。たとえば、EUの運航免許を持つ航空会社は、EUと第三国との協定がある場合を除き、加盟国またはその国民が50%超を保有し、かつそれらが会社を支配していなければなりません。スペインが求めているのは現地での体制であり、税務識別番号、各種申告、そして場合によっては税務代理人と人員の許可が必要になります。
段階によって異なります。公的投資促進機関は無料で情報提供と案内を行い、公的機関との窓口役を務めます。二国間商工会議所は人脈の紹介や商業面のサービスを提供し、法務は会員弁護士を通じて提供します。いずれも、それ自体が貴社を代理して提出・署名することはありません。大手法律事務所とBig4はほぼすべてを扱い、タイムチャージまたは依頼に応じた見積りで対応します。会社設立ブティックは会社の設立を中心とした定額パッケージを販売し、出身国コミュニティのゲストリアは母国語で対応しますが、扱う範囲はさまざまです。EORは、貴社がスペインに会社を持たないまま人員を雇用します。Managoraは、設立、貴社を代理しての提出、人員に関する手続き、毎年の義務を、確定見積りのもとで一括して担います。
子会社は、独自の法人格を持つスペインの会社です。貴社が唯一の出資者となることができ、子会社の債務について貴社が直接責任を負うことはありません。居住法人として法人税が課され、税務代理人は必要ありません。支店は本社そのものであり、商業登記所に登記された拠点を通じてスペインで事業を行います。本社が支店の活動について責任を負い、非居住者所得税が課され、本社がEU域外にある場合は、原則として税務代理人を選任します。どちらにするかは、案件の検討の際に貴社とともに決めます。
支店その他の恒久的施設を持ち、本社がEU域外にある場合は、欧州経済領域に関する例外を除き、必要です。代理人は申告期限が終わる前に選任し、代理人の受諾を添えて2か月以内に届け出ます。この代理人は恒久的施設の税について連帯責任を負います。選任しない場合は2,000ユーロ、貴社の国がスペインと税務情報を交換していない場合は6,000ユーロの制裁金が科されます。Managoraは、案件の内容が許す場合に代理人を引き受けます。支店の場合は法律上Managoraが債務について責任を負うことになるため、事前にその旨をお伝えし、担保について合意します。
可能です。EU域外に所在するグループ企業から管理職または専門人材として赴任し、少なくとも3か月の事前の継続した関係がある場合は企業内転勤、スペイン側の会社が採用する場合は高度専門職の居住許可またはEUブルーカードが該当します。いずれも大企業・戦略的グループ担当(UGE-CE)が扱い、20日以内に決定されます。その期間内に決定がない場合、許可は付与されたものとみなされます。Managoraは、家族の申請とあわせて、貴社を代理してMERCURIOで申請します。
当事務所の業務に関しては必要ありません。業務はすべて書面・遠隔で、スペイン語または英語で進めます。貴社の時間帯も含め、時間を問わずご対応します。親会社は自国で書類を取得して委任状に署名し、アポスティーユまたは領事認証を受けます。法定翻訳は当事務所が手配・調整します。案件の検討の際に、公証人の面前での署名が必要な行為と、貴社の場合の署名の方法をお伝えします。公証人費用は別途、貴社のご負担となります。銀行口座は銀行が独自の本人確認要件に基づいて開設するもので、本人の来店を求められる場合があります。
できません。Managoraは、名目だけの就任も含め、貴社のスペイン法人の取締役、秘書役、出資者のいずれにもならず、登記上の本店所在地や送達先住所も提供しません。取締役は自然人でも法人でもよく、定款に定めがない限り出資者である必要はなく、スペインに居住する必要もありません。一方、会社はスペイン国内に本店所在地を置かなければならず、それは実際に経営管理が行われる場所または主たる事業所の所在地となります。なお、Managoraは、所定の代理権に基づき、スペイン国税庁からの電子通知(notificaciones electrónicas)を貴社に代わって受け取ることができます。